撮影地:東京国際空港(羽田空港)
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ワーキング・トゥギャザー
飛行機はいままで、早く目的地に着けること、より多くの人や荷物を運ぶこと、少しでも安く飛ぶことを目指してその性能向上が図られてきました。しかし航空路線が様々に発達した現在、飛行機は新しいニーズが求められています。それぞれの地域やユーザーの事情に合わせてより使い易く利用しやすい旅客機。しかし、約400万個の部品から構成される旅客機の開発には多額の費用と長期の開発期間が必要です。それぞれのニーズに合わせた多品種の生産が難しい製品なのです。
↑【BOEING社エバレット工場777組立ライン】
いままでの旅客機の設計は、航空機メーカーの技術者がある意味で独善的に行ってきたレディーメード製品でした。しかしこのやり方では、様々な航空会社のニーズに応えられないばかりでなく、製造方法の合理化やコスト対策が後回しになり、修正や変更が多発しやすいという問題がありました。この反省にたち、この旅客機は全く新しい開発システムが考えられました。それが「ワーキング・トゥギャザー」という設計開発の実践でした。777の開発には米国ボーイング社の技術者をはじめ欧米のエンジンメーカー、日本の各機体メーカーの技術者、そして旅客機のユーザー(買い手)である米国や日本等の各国航空会社の技術スタッフがその当初から参画しました。お仕着せの旅客機ではなく、作る立場や、使う立場に立ったものを生み出そうと画期的な取り組みを実践しました。
この旅客機の開発陣は多様なニーズに応えられる21世紀仕様の航空機を目指しました。それは大都市間だけではなく、その先の町をも直接結び、各国の様々な空港事情に対応し、合理的に人や荷物が運べる飛行機。この理念で作られたのが新型ジェット旅客機、ボーイング777です。
↑【米国BOEING社エバレット工場777組立ラインにて】
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